京都市九条町の寺社。
東寺真言宗の総本山で、「教王護国寺」とも呼ばれる。本尊は薬師如来。
平安京鎮護のための官寺として建立が始められた後、嵯峨天皇より空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えた。
現在は、世界遺産となっている。







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参加者(0):ROM(1)
Time:00:14:17 更新


ご案内:「東寺」から汀慧さんが去りました。 (12/23-17:55:08)
汀慧 > (何も出ないとの言葉に笑って、肩揺らし。縒り合う糸のような互いの生き様、運命に、今、深い感慨抱いて頷いた。100年もと聞けば、真面目な顔して頷いて。ああ、100年後には吹きこなしてみせるさと。むかしむかし柳生の剣や長門局長の道場に通った頃から、好きな物事の鍛錬は厭わぬ鬼であった。――が)……肩代わりは望む所だが、そのCMはちょっと見たかったような気がするなァ。(女優の名を聞き、趣味が変わってねえなと、思わず人の悪い笑みを漏らす。そのCMの代わりに、己が勤めていた輸入会社に捻じ込んで「俺の血はワインで出来ている」なんて酒のCMでも撮ろうかと戯れ混じりに呟いた。――彼の予定聞けば嬉しそうに頷いて。南座界隈だなと返事を。そうしてお堂の外に出れば、ちょっと待てとの声に目を瞬き、……今度こそ目を丸くして声を失った)……、……遼、……俺ァ鬼でよかったよ。そうでなきゃあ、もう、何度驚いて心臓が止まってるか知れねえや。(笑った彼にそんな思いを告げて。きっとこれからも彼との道行きは、“予測できない驚き”に満ちたものになるんだろう。それって“希望”そのものじゃないか、なんて気付くのは少し後。時計嵌めて見せる彼に「似合ってるよ」と嬉しげに笑んで、共に南座へ向かうのだった) (12/23-17:55:05)
ご案内:「東寺」から市村虎三さんが去りました。 (12/23-17:39:11)
市村虎三 > おいおい、そんなこと言っても、もう何も出ねえぞ。(自分たちらしい、自分たちにしかできないだろうその先の生きように、互いに胸を躍らせよう。時代がどのように二人が分かつように導こうとも、結局は交じり合う運命なのだ、と堅く信じて頷く。80年代に流行った名SF映画を連想させるような内容に笑って)時間はたっぷりあるさ。100年も練習すりゃ、笛の名手になれるかもなあ。(などと冗談めいて。像は元に戻そう、朽ちそうなので今度は丁寧に注意深く)もちろん、お前は特別だ。俺の5億の借金、肩代わりしてくれよ、犬の携帯のCM出たくねえんだよ、俺の携帯、遙ちゃんサイドのやつだからさ。(そんな理由で、高額契約CMを蹴りたがる、勝手。恐らく、顔の趣味もその女優であるのは明白。高額支援者というその名目なら、他の誰も文句は言わないだろうと決めつけて、冗談か本気か分からない顔で笑っている)余り、遅くまでは起きてられねえかもしれないが、俺の家出ゆっくりしようぜ。(場所は南座界隈あたりで、そのあとどこに行くか、決めようという心算。彼の虎に挨拶の眼差し、その像に視線をくれて。堂の外に出ると、ちょっと待ってくれ、と止めて。堂の裏に回れば、一抱えもある石をどけて、其処に壷が出現、中には油紙に包まれた、彼の時計だった。ほら、と見せると、笑って新しいはずの、古いその時計を自分に嵌めると。タクシーを捕まえて、南座へと向かったことだろう) (12/23-17:38:50)
汀慧 > ふふ、ずっとあんたに魅せられてるから、ずっとそんな事ばかり考えてたさ。……ああ、そうだな。もう離さねえし離れねえ。焼け石の上であっても、鬼らしくふてぶてしく不敵に、遼と一緒に踊って見せるよ。(首振る彼の告げる言葉に驚くが、彼がそう言えば確かにその方が合いそうな気がしてくるのだから不思議なもの。思わず肩を揺らし)良いなァ、それ。美味しいとこどりだとか、もっと早く来いとか、そうやって遼に突っ込まれる所まで目に浮かぶよ。(一頻り笑った後、大きく頷く。胸に膨らむ希望という名の感情に目を輝かせ)ああ、これが希望で、未来なんだな。世界旅行に宇宙旅行なんて、胸がすげえどきどきするよ。星間戦争ときたら、今度は光の剣を振り回して戦わねえとなあ。(嘗て見上げるだけだった月や星の光にも手が届くようになった時代、その先の未来を思って目を細らせた。肩叩く彼に嬉しげに頷き、大切に、包むように両手で抱く笛。吹きこなせる日が楽しみだとうっとりと頷き)ふふ、弁慶の次は牛若丸をやるのかい。うん、遼の牛若丸、楽しみだなァ……(彼が示す腹、其処からこの素朴で美しい笛を抜いて吹き鳴らす様を思い浮かべ、陶然とする。そろそろ時間だと聞けば、ああ、と頷き)勿論見にいくさ、今宵も格好良く決めておくれよ。…楽屋、に入って良いのかい。判った、待ってる。(楽屋、と言えば後援会の偉い人でもそうそう入ることの叶わぬ場所、役者に惚れた者には憧れの聖域である。驚きの目を向けながらも、一も二も無く頷いて、八時頃だなとうんうん頷き)それじゃあ……行こうか。……ありがとう。(零れる感謝の言葉は、彼と、“彼”と、長い間この笛を守ってくれた像と堂へ向けたもの。長い長い時を経て“彼”と再会し、思いを遂げた水無瀬の涙も、笑いと喜びの涙に混じり、彼の親指に拭われて乾いた。――今は己と彼にしか「虎」と判らぬ、像の足元の獣をそっと愛しげに撫でて。捕まえた彼の袖を引き、共に堂の外へ。夕焼けの蒐色に染まる外の世界に眩しげにしながら、彼と共にその場を後にするのだろう。右手に、淡く輝く横笛を大切に抱いたまま) (12/23-17:20:59)
市村虎三 > 魂か、お前上手いこと言うな。やっぱり、お前は昔ッから頭が良いなあ。前に言ったよな。他の誰に分かって貰う気はねえ、お前さえ分かってりゃそれで良い。どれだけ思い測ろうとしたって、鬼の気持ちは鬼にしか分からねえ。俺達に神の御加護はいらねえのさ、修羅の道であろうと、お前と一緒なら、焼けた石の上でも踊りながら渡るさ。(長州と、幕府軍で分かれて戦う、を想像する眼差し、否、と首を振った)…お前なら、長州も幕府もねえ頃に、ひょっこり現れて、助太刀いたす、とか何とか言ってよ、俺の隣に、結局は並んでたはずだぜ。(その光景が、目に見えるようだと笑っていた)そうだ、これが希望だ。二人で世界を旅うぜ、そしてその次は宇宙旅行だ。星間戦争なんて、映画みてえな時が数百年後には来るかもしれねえな。(子供じみた先の話を楽しげに語り、彼の肩を軽く叩いて、ああ教えるともと頷く)その笛、今度橋弁慶の、牛若丸をやるからよ、貸してくれねえか。(腹を示す手、此処に差して舞台に出ると示唆し)さてと、そろそろ俺の出番が迫ってきた。お前、今日も見に来るだろ?もしさ、今夜空いてるなら、8時頃には出られるからよ、楽屋で待っててくれねえか。(袖を掴む彼に、何か掴まったなあと頬を緩めて、金眼の右眦を親指で撫でて) (12/23-16:52:25)
汀慧 > ならば、俺達が鬼として生まれたのも必然だったんだろうな。……魂って字にもほら、鬼、が入ってる。(彼の言葉に頷いて。柔らかな彼の表情に少し驚いたように目を瞬くが、続く言葉に自らも和んだ笑みを零し)本当だな、……鬼として生まれた事、其処には間違いなく業を背負っているんだろうが……遼と共に生きて、そしてこれから先を共に歩めるんなら、他のどんな業を背負ってもかまわねえ。死でも引き裂けねえなんて、大胆で傲岸不遜で、まさに鬼らしいじゃあねえか。(そう笑って。彼の生まれに思いを馳せるとき、思い浮かぶのは戦場での勇ましい彼と屯所での飄々とした彼だった)……俺も人の振りして人の世に潜り込んでいたから、あまり偉そうに言えねえけどよ。後の世の人にどう思われるだろう、なんて考えもしねえで、我武者羅に戦って、それで良かったんだと思う。思うままに本気で命懸けて戦って、…だから今があるんだって。(彼は、自分たちは“日本を変えた”のだろうと、そんな思いを口にして。長州と聞けば笑い零し、もし遼が長州に居たなら、俺は死んでたかも知れねえなと眉下げて笑んだ)……、未来が見えねえ不安と、何が起こるんだろうって高鳴りと、何でも出来そうな力が湧いてくるんだ。…そうか、これが希望なのか。(彼の言葉で初めて気付いた、これまでに無かった新たな感情。はっとして頷くと、ああ、わくわくする、と子供じみた笑みを返し、――鳴らした笛の音は一音、だけれど、嘗てそれ以上は吹くこと叶わなかったこの笛も、これからは更なる音色を引き出せそうな予感、“希望”が胸に生まれた)……やっと、音を出せるようになったばかりさ。…なあ、俺に笛を、教えてくれるかい。これから先も、ずっと。……いつか鬼の魂さえこの空気に融けてしまうまで。(彼の法力の加護が残っているのだろう、朽ちる事無く美しい笛にそっと頬を寄せて目を閉じてから、再び金に戻った双眸を彼へと向けた。片手伸ばし、温かな彼の上着の袖を捕まえて) (12/23-16:25:19)
市村虎三 > ただの人間にそんな力があったなんて、今じゃ信じられねえけどな。不思議な現象の裏には、鬼の影あり。…案外、鬼が既に巣くってたのかもよ。…鬼は人の心から生まれるってのが、巡慧の理屈だったしな。(彼が思い測ることに、そんなことは無いよ、と朗らかそうな顔をする)あの時代、親との縁が薄いってのが、お高い身分の運命みてえなもんだったからよ。それに、俺が真っ当な子供時代を過ごせない境遇だったからこそ、過去も未来も共に行けるんだぜ。死を分かつまで、なんてセリフ、神様も俺らには当て嵌められねえからな。(武士として殉じたという彼、そう、彼ならそういう生き方をしただろうと、この眼で見て頷けるのだった)…俺は、町民の、いや、百姓の出だからよ、結局、武士ってのがどういうもんか、本当に分かっていたかどうか、怪しいがな。…ただ、俺の思うままに、日本を変えてやろうって気でやってきただけだ。…これじゃ、長州か。(今なら言える、冗談である。水無瀬、に会った自分は、やあ、と頬を緩ませる)未来を知らねえからこそ、希望が持てるんだ。俺は、水無瀬の記憶を持つお前が不憫だった。だが、この先はお前も知らねえ、わくわくすんだろうが?(笛の音、なかなか鳴らなかったあの音が、今高らかに鳴り響く)…へえ、上手くなったもんじゃねえか。 (12/23-15:55:46)
ご案内:「東寺」に市村虎三さんが現れました。 (12/23-15:55:39)
汀慧 > 当代随一の法力の使い手だったもの。凄いよなァ。(他人事めいた彼の口調に笑いはするが、声音に潜む感嘆と感謝の色は隠せまい。遙かな時を越えてこのお堂を、毘沙門天像を、そして笛握り締めた腕とを守り続けた彼こそが真の守護者だったのではないかと思う。差し込む日の明かりに眩しげに目を細め、彼の言葉に聞き入り)……親を憎まねばならねえっていうのは、辛いな。……当時の帝のやり方は新しすぎた、大きな視線ではきっと民の立場に立っていたんだろう。けれど、その変革の為に民に犠牲を強いていた。……皮肉な話だな、その武家社会によって武士という概念が生まれ、俺達はその武士道に殉じて生きた。(時代の大きな潮流に呑まれるとき、未来を知っている筈の自分ですら抗えぬ大きなうねりと力を感じ、無力感に苛まれもした。だが、それが決して無意味なことではないと気付かせてくれたのも、彼をはじめとした人々、とりわけ「未来を口にするな」と告げた彼だった。――笛を胸に抱き、去来する思いに浸る中で、とても懐かしい笛の音を聞いた。あぁ、元居た時代の風習を捨てきれぬ己は、夜更けに川に水浴びに行き、其処で彼の笛の音に誘われて、出逢ったのだっけ。濡れた金目が黒目へと戻り、その瞬間、己は紛れも無く汀でも三波でも無く、水無瀬という異邦人の男だった。その黒い眼で、冬の光の中に佇むひとを見詰め)……俺もやっと、“あがり”に辿り着いたよ。俺の元居た時代とちょっと違う33年を繰り返して、2013年9月を追い越して、未来でも過去でもない、現在にやっと辿り着けた。……巡慧はんの笛を、やっと抱き締められた。(酷く懐かしい声に眦から涙が溢れる。返す声は西訛りの、水無瀬と呼ばれた男のそれで。彼が真言唱え、己の“もう一つの右腕”と袈裟が静かに消えゆくにつれ、その水無瀬の気配も薄れてゆく。像もまた、正しい時の流れに戻ったのか、見る間に朽ちて。その姿に、寂しさと同時、何か温かな、幸福な思いが胸に満ちる。……膝をついた彼が、“彼”ではなく虎三の顔をしていると気付けば、頷いて)うん、――……(微かに震える唇を、滑らかでひんやりとした吹き口に宛がう。一呼吸の間の後、ゆっくりと吹き込んだ呼気は、細く高い、しかし紛れも無い澄んだ笛の音となって、堂の中に鳴り響いた) (12/23-15:34:57)
市村虎三 > あのときは、さすがの俺も不味いとは思ったが、意外にその法力ってのは、御利益?があるもんなんだな。(と、人ごとである。たしかに、きらびやかさにかけるし、せいぜい4畳程度の狭い堂である。心なしか埃っぽくもある中だが、このところ天気が悪かった京都も、今日は快晴である。明かり取りの格子の小窓から、日が射し込む)俺が、巡慧が一番憎かったのは、親父だ、あれが元凶よ。…五条帝もいわば、嵌められたのさ。権力争いに明け暮れた、左右の公達を廃しようとした志は、あれも巡慧も同じよ。俺が帝になってりゃ、あんな武家社会なんぞ、誰が作り上げるか、結局あれが発端で長い戦国時代の幕開けよ。(巡慧が、というより自分が、というような言いようだったが、意気揚々と幕末時代の遼太郎と変わらない性質で語る口調だった。彼の腕を気色悪いと言ったのには、すまんと、形だけ片目を眇めた。彼が笛を抱き締めた瞬間、周りの気配が変わる。古の笛の音、河原で初めて巡慧と水無瀬が迎合したあのときの笛の音である)…水無瀬、これで私の役目は終わりだ、ようやっと天の門が開いた。(巡慧の声である。虎三が差し込む日の光を見上げて、真言を唱えて印を切る。同時、水無瀬の腕は塵となって日差しに溶け消え、袈裟も朽ちて灰になる。像は、その形が、漸く判別できるようになるに朽ち、虎も獣であると分かる程度に、全てに時が流れる。そうすると、す、と何か消えたかのように虎三が今の顔に戻り、彼の前に膝をついて)笛、吹いて見ろよ。 (12/23-14:58:50)
ご案内:「東寺」に市村虎三さんが現れました。 (12/23-14:34:38)
汀慧 > ……東寺の建物はどれも焼けたりしているが、此処は当時のまんま、なんだろうな。薩摩の連中が此処に陣取った時には、流石に出て行きやがれと歯軋りしたもんだが。(このお堂が災禍を免れて、ただ静かに年を経ることが出来たのは、“彼”の法力のお陰だろうと、彼と同じ事を考えていた。このお堂が人目を惹かぬのも、或いはそれが理由かも知れぬ、と)……あの時、巡慧はんが帝になっていたら、その後の歴史はどう動いたんだろうなァ。水無瀬が自分の欲望に素直で、遠慮をしない性質で良かったよ。(当時を思い、微かに笑う。彼の言葉は尤もだった。――続く言葉に笑みを深めて)…“人でなし”だから鬼になったんだと、その思いも有るよ。……自分より、巡慧はんの記憶を持つ男が鬼の血を引いて生まれてきた、ってことが、俺――水無瀬には衝撃だった。……彼が生まれ変わるなら、今度は普通の子供時代を過ごせる温かな家庭で、って思っていたからさ。(片眉上げる仕草に目を細めて。法力で封じ込められているのは聞いていたが、しかし実際に目の当たりにして、つい確かめてしまったのだと)……気色悪いって言うな。(右手で軽く突っ込み入れつつも、緊張は隠しきれない。まるで忍びの仕掛けのよう、くるりと回される像に瞑目し、息を呑んで見守る。重さを感じさせず像を持ち上げた彼が、取り出した何か―― 袈裟に包まれた棒のようなそれ、を見た瞬間に、雷に打たれたかのよう、びくりと身を強張らせる)……、……(彼が袈裟を解く。その中から現れた、人の腕。肘から切断されたそれは紛れも無く己の――水無瀬のもので、今にも動き出しそうな生々しさを保っていた。……その手は、地獄に落ちようが決して離すまいと、真新しい笛を握り締めている)……俺の、笛、……ずっとさがしてた、……(零す声が掠れる。震える手をその横笛に伸ばし――一度、二度、取り合うように引っ張って。それからふと、そっと静かに引き抜く様にして、漸くこの手に収める。梟を彫り込まれた真新しい笛を、胸に抱き。暫し声も発せられず、熱く滲む目を閉ざし、握り締めて) (12/23-14:26:38)
市村虎三 > まじか。(本堂よりも、この堂が燃えやしないか、ことあるごとに見に来ていた男だった。戦火を免れたのは、巡慧が結界を張っていたのだろう。本堂が燃えても、ここだけは昔のまま残っていた。像は古くはなっていたが、彫り跡もしっかり残っており、状態が良いのには、理由がありそうだ。その古を像を見上げて)そりゃ、驚くさ。お前達は、俺の弟を殺したからな。相容れられない関係になったと思っていたからな。お前の仲間は、盗賊団と、藤原のあの公達だとばかり。(まさか、自分が頼られるとはと、寝耳に水で日まで伸ばして貰ったのだからと)お前はよ、良いように言うのが、本当に上手いなあ。…俺が鬼になったのは、前世の行いがあまりに悪かった所為だと思ってたぜ。(とはいえ、鬼の生を悪いものと捉えている節はまったく無かったのは明白、片眉を僅かに上げて)あれ?言ってなかったか?…笛は、この像の中に、お前の腕と一緒に…ちょいと気色悪いかも…(切った腕と一緒にだしなあ、と。像に近づき、腰を両手で掴むとその像をくるりと回すと、木屑が落ちて、その像を持ち上げる。およそ50kg越えだが、鬼の腕力である、軽く持ち上げて引き抜けば。中には、まるのであのときのままかのような、自分の袈裟に包まれた、ものが突き刺さっていた。それを引き抜いて、彼の前に。袈裟を解けば、当時のまま朽ちることなく、彼の腕が笛を握っていたものが現れるという不思議な現象) (12/23-13:56:02)
汀慧 > 平安以来だよ。三波として水無瀬の記憶をはっきり取り戻した後も、境内の外から眺めるばかりだった。いつか、遼と来ようと思ってさ。いつの間にかそれは、遼と再び巡り逢えるまで東寺に足を踏み入れねえ、って願掛けになってた。(彼の表情に少し照れ臭そうに笑って。――平安時代の僧侶の願い、その言葉が胸に沁み入るようで、目を細らせた)……水無瀬は本当に幸せ者だったよ。……巡慧はんと秋成はんに色んなことを託して、鬼として死んだ。自分を殺してくれと言ったときの巡慧はんの驚きぶりは、忘れられないな。……はっきりとした記憶が蘇る前、名無しの鬼として生きてきた間も、いつも心のどこかで誰かが呟いていた。俺の笛が見つからない、って。(ひっそりと佇む堂、その閉ざされた扉が彼の手によって開かれる。安置された像は、長い長い年月を潜り抜けてきたものにしか有り得ぬ、見た者を畏怖させる風格を纏っていた。手から火を、脚に蛇を、足元に虎を、そして堂の周りには桔梗を―― 彫り込まれた一つ一つが何を示しているかは明白で、言葉を失い、ただその威容を見詰めていた。彼に毘沙門天を示す梵字を血で記された額が、左肩から胸が、腕と共に痛いほどの熱を持つ)……鬼神、……俺がこうして今一度、生を受けることが出来たのも、鬼として生まれたのも、……遼が鬼の血を引くのも、鬼神として祀ってくれたから、だったのかも知れねえ。(いつしか金色に変じた双眸が、言葉にし尽くせぬ感情を溢れさせたまま、像から彼へとゆっくりと向けられる)…この中に、笛が……? (12/23-13:34:02)
市村虎三 > あれ以来、っていつ以来だよ。(まさか平安時代以来か?とその方が信じられないという顔をしていた)巡慧はいつか、お前が笛を取り戻せるようにと、考えていたのは確かだ。それと、未来から来た男が鬼になって、死に行くのを不憫に思っていた。誰にもその正体も思いも知れずに死にゆくなら、せめて鬼神としてこの世に残したかった。…何一つ成し得ることが出来なかった、哀れな僧侶のたったひとつの、自己満足、だな。(堂の前の階段を上がり、なぜか持っていた古い鍵でその扉を開くと、これがその像だ、と。険しい毘沙門天、手から火を吹き、足に絡む蛇。足下には虎を従える勇ましい像だった) (12/23-13:10:52)
汀慧 > (にんまりする彼に釣られて自らも笑う。さすが舞台をこなす役者は違うと感心を目に滲ませて。――ぞろぞろと続く列から外れ、彼と二人、行く手には小さなお堂)……東寺の境内に入るんは、あれ以来初めて。いつかこんな日が来ると、巡慧はんは悟ってはったんやろうか。(厳しくも慕わしい、今は彼の中に眠る僧侶を思う。平安時代の鬼の表情で呟いた男は、ふっと我に帰ったように目を瞬き)……これが、遼の言ってた……(桔梗の葉が群れなす小さなお堂に瞑目し、知らず知らず自らの右腕を押さえた。当の昔に塞がった筈の傷が酷く熱い) (12/23-12:44:03)
市村虎三 > (大声には自信があった、やっぱりすぐに振り返ったなと、したり顔でにんまりとしていた。近くに来る彼を隣に見て、人の流れに乗って、参拝客の振りして東寺の境内に入っていく。途中までは人の波の中にいたが、自分たちが目指すのは本堂ではなく、次第に波を外れて行く)東寺といえば、あの男だろ、俺もさすがにあの男のことを思うと、何ともいえねえ気分になるがな。(暫く行くと、五角形の小さなお堂が見えて、その周りには季節ならば紫の花をつけるだろう、桔梗の葉が群生している) (12/23-12:31:10)
汀慧 > (聞き違えようない声にはっとして、視線をそちらに向ければ、周囲の人より頭一つ、場合によっては二つも抜きでた彼の姿を見つけた。何しろ観光地であり寺社なので、訪れる参拝客は周囲の風景をじっくり見たい人か信心篤いお年寄りが多く、その歩みもゆっくりしたものなのであった。駆け足で歩み寄り、人の流れに合流すると、彼の隣へと)……巡慧はんの名前やったから、心臓が停まりそうになった。(むかし一回停められたけど、と微かに笑んで。それから普段の様に表情緩め)時間をくれてありがとう。本当に嬉しい。 (12/23-12:20:42)
市村虎三 > (さすがに人が多いな、と終い弘法市並だな、と人の波の流れに上手く乗っている。急ごうにも、無理だと諦め半分で歩いていたら、人待ち顔の彼の顔を見付けて、人の波の合間から手を振る)おーい!(大声) (12/23-12:14:33)
汀慧 > (東寺――世界遺産であり、四季折々の風景を楽しめる観光名所であり、そして長い歴史を積み重ねてきた寺社である。年の瀬という事もあってか、訪れる人は多い。そんな人々の流れを、南大門の脇に立って眺める男が一人。普段は薄ぼんやりとしている表情も今は真顔で、待ち合わせた人の姿を求めて視線を巡らせている) (12/23-12:06:09)
ご案内:「東寺」に市村虎三さんが現れました。 (12/23-12:00:18)
ご案内:「東寺」に汀慧さんが現れました。 (12/23-12:00:17)
ご案内:「東寺」から久隆瑛貴さんが去りました。 (12/14-04:19:05)
久隆瑛貴 > 宿題は嫌だから…やっぱり織也君で。(相手の嬉しそうなのと、年齢もクリアした様なら、やはり君が良い、と返して)お祭り?へぇ…気になるけど、僕は行けなそうだから感想聞きたいな。―――…ふふ、僕のはとろーり美味しい感じ?なかなか他には無い一生ものだね。(と、自分も手の中の物体を見つつ、クスクス可笑しそうに)…そう思っていただけるのは、有難いね。僕もこの縁を切りたく無いから、此方こそ、喜んで末永くお願いするよ。(此方は冗談の様な雰囲気は極力入れずに、言葉は真面目にした…が、笑んだ表情のせいで同じ程度の半分加減に見えるかも。連絡先を貰えれば、此方のも伝えつつ、ホテルの分かれ道では「御粗末でした。おやすみ、良い夢を」と微笑んで、別れるだろう) (12/14-04:17:39)
ご案内:「東寺」から灰藤織也さんが去りました。 (12/14-03:46:30)
灰藤織也 > 嫌では無いけど……、私を「先生」って呼んだら生徒扱いしますからね(「宿題出しますよ」とニコリと笑うのは、教壇で生徒に向ける問答無用さ。君で呼ばれると、生徒の立場な気がしてしまうのはやはり職業柄だろう。逆にそれが馴染みなく、故に嬉しげに目を細めて「はぁーい」と応えて返す。年齢は気にしなくていいのに、と笑いつつはたと挙動が止まるのは「今年何歳だっけ…?」という。考えるように虚空を見、ええとと指折りつつ、「……33、?」という疑問形)雪の京都!良いですね。そういえば明日はお祭りもあるとか。見に行こうかなって思ってるんです。…―――っ、く、ははっ。奪われちゃいましたね。一生もの。甘くて美味しい感じで?(手元の餡饅でぬくぬくした手を見せつつ、「お互い様」にはくっくと潜めたように笑う)勿論。縁は結んでなんぼだし。それに……貴方との縁は切りたくないですね。ええ、今後とも。末永ぁ~く?(遊ぶように細めた目だが、冗談半分。本音半分。「年内は少なくともシャレードに居るから、良しなに」と連絡先を伝えつつ、若干冷めた餡饅を齧りつつ。流石に人気が殆ど失せた京都市内。そう遠くないホテルへの距離を惜しみつつ、「御馳走様でした。おやすみなさい」と笑顔を残し、其々の部屋に戻るはず) (12/14-03:45:31)
久隆瑛貴 > (笑い声がしたの様なのには瞳を瞬いて。しかしそれが気のせいでなく、笑われたというのを認識すれば、苦笑)……先生…灰藤先生。成る程、凄くしっくり来るね。…でも、下で呼ぶのを許して貰えたなら織也……先生…は嫌だよね。織也君…かな?(先生、学校と聞けばその人に何だかぴったり当てはまる気がして二、三頷き。そのばっちりさに先生、と呼びたい気がするも、話の流れからそれはやめて置き、ならば苗字より名前の方が君を付けてもしっくり来ると。でも「あれ?年上?僕は34だけど」と年上を君で呼ぶのは失礼かと気にしたりした)うん、色んな場所があるし…しかもこの時期なら紅葉に、もしかしたら積雪も。更に撮っていて楽しそうだ。――おや、織也君の一生ものを奪ってしまったかな。…と、言っても同じく僕も思い出してしまいそうだけど。(どうしてくれると言われれば、お互い様だと言う様に笑いながら返して)ふふ、ありがとう。じゃあ、ホテルまで…いや、今後もよろしくね?(ホテルに戻るまででなく、戻ってから、明日以降も宜しくして欲しいと勝手に言いつつ。太るのを気にする様子には、ホテルまで歩くんだからその分カロリーは使うよ、と。明らかに計算は合っていないが、微笑んで。その隣を歩きつつ、門をくぐって行き) (12/14-03:21:43)
灰藤織也 > (呼び方に惑う様子には、思わず餡饅を持ったまま口元を隠して潜めていたが、結局はくくっとさも可笑しそうに笑う声。人付き合いが上手なようで、所々可愛らしい、と)…、っ、ははは!別に良いんですよ。久隆さんが呼びやすいようにしてくれれば。…どんな、と言われると先生呼びになってしまうからなぁ。ああ、じゃあ「さん」でも「君」でも呼び捨てでも構わないんですが、名前の方で。私、織也といいます(どうも苗字だと学校の気分になってしまうと)本格的な訳じゃないですけどね。京都は色々趣があって、撮っててとても楽しいですし。――ええ、ですよ。これから中華まんを見たら、久隆さんを思い出してしまうじゃあないですか(どうしてくれるんです。一生ものですよ?などと目を細めて)何言ってるんですか。貴方「が」良いんですよ。じゃあ行きましょう、中華まん食べながら(太りますかね…と一瞬真面目な顔しつつも、南大門へと足向けて) (12/14-02:50:31)
久隆瑛貴 > (普通に、しかし褒め言葉を含めて忘れないと返されて悪い気がする訳もなく)ありがとう。…僕も、憶えたよ。灰藤さん…いや君?(彼の上品な雰囲気に名前を呼び捨てにもし辛く、かと言ってさん付けも自分が普段しなければ違和感があって。君?と言ってみた物もそれも違う。しっくり来なくて終いには、何て呼ばれる事が多いです?と聞く始末。しかし、とりあえず憶えた事だけは伝わるだろう)…うん、それは素敵だね。……そう聞くと、久々に写真が撮りたくなるよ。――確かに。夜に東寺の足元で中華まん、なんて、他には無いだろうね。(仕事柄、カメラを扱う事が無きにしも非ず。しかしそう多くもないために、そんな返しをしつつ、愉しそうな笑顔には、忘れなさそうだ、と笑って。手に残ったピザの方を自分も両手で包みつつ暖をとりながら、寒いのが苦手と言う彼の手が暖まるなら「どういたしまして」と。時計を見る相手に此方もスマホを確認して本当だ、と呟いて)…ああ、僕で良ければ。ホテルまでお相手願えるかい?(此方から気になって話しかけた相手の誘いなら、勿論快諾。彼のペースに合わせ、一緒に自分の来た道を戻りながら他愛ない話をする事と) (12/14-02:30:32)