
表門を出入りする騎馬の隊士が六頭轡を並べ横一列に並んだまま、主屋玄関から主屋の中を直線で裏門まで通り抜けられる実戦用の造りを持つ。
広大な前庭は、菱矢来が組まれ、さながら戦国古戦場の様相を成し、大砲二門、西洋銃実弾射撃訓練用の調練場が設けられている。
会津藩の砲術指南役、山本覚馬の洋学塾から指導者が頻繁に訪れ、洋式の砲術訓練に励む隊士により、時折地響きを立てて轟音が響き渡る。
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参加者(0):ROM(1)
Time:01:51:02 更新
ご案内:「屯所―主屋 玄関前庭」から五十鈴秋芳さんが去りました。
■五十鈴秋芳 > (笑いながら。そのままにあまり疑われる事も無ければ、庭へと歩んで行く。ピリピリとした空気を感じながらも、そのままに、空を見上げて地を見て。吐息を吐いて、腕の中のモノを大事そうに抱いては撫でて、溜息を吐いて)……きっと、許してくれると思うよ。いや、許してくれないだろうけれどもね…兎に角、少しだけ、気持ちは固まったんだから、行こうか。ね?(ね、と言葉をかけながらも、足元に猫を絡ませたままにその場から奥へと姿を消して)
■五十鈴秋芳 > (長い髪が揺れて、血の匂いが周囲に漂う。足元に、子猫が絡む様に寄り添ってはにゃあと鳴く。それに、うん、そうだね、と緩やかな笑みを浮かべながらも手を返す事はないままに。両手に、殊更大事そうに何か持ちながらも、前庭へとゆっくりと足を進めては、見張りの隊士たちにこんばんわ、と軽い調子で言葉ばかりを返し)
ご案内:「屯所―主屋 玄関前庭」に五十鈴秋芳さんが現れました。
ご案内:「屯所―主屋 玄関前庭」から紀谷嘉邦さんが去りました。
ご案内:「屯所―主屋 玄関前庭」から宇喜多俊介さんが去りました。
■宇喜多俊介 > (どや顔されて、すごい悔しそうな顔になり)うう、う、嬉しく無いし! 私闘じゃない、教育的指導です!(別に相手は自分の隊の隊士じゃないのだが。ぐりぐり、と拳を捻って追い打ちをかけてから漸く手を離し)じゃあ、決まり。お疲れの嘉さんにお茶を点ててあげるよ、……あ、俺も着替えてくる。(さっき外回りから帰ってきたばかりの隊服姿を見下ろして、零したら困るし、とか言いながら、屯所内の自室へと戻ってから茶室で相手を待ち)
■紀谷嘉邦 > (掌に拳のせた相手の行動を見るや、ふっと笑った。どや、という風情)酷いって割には嬉しそうだったじゃないか、…――あいてて、私闘反対、(咄嗟に腹に力を入れたって痛い。止せよと肩を小突く真似をする調子も、端から見ればじゃれている風にしか見えないのだろう)良いよ、何処でも。着替えた方が良いよな、一寸部屋に戻ってから行くよ(相手の隊服姿見て、合羽・尻絡げの己とではあまりに違和感が有るだろうと。一度屯所へ入っていって、荷物を置き、着替えを済ませてから茶屋へと向かう心算で)
■宇喜多俊介 > (確かに尻尾振る勢いでやってきた。「お手」の仕草に、はしっ、と拳を乗せる。殆ど条件反射の仕草)…って、酷い!(自分でやっておいて、犬扱いすんな!と相手の下腹部に拳入れる仕草。冗談ではあるが、軽く鳩尾に入ったかもしれない)…ん、眠くなったら寝ればいいよ、……ちょっと、話したい事があるんだけど、そんなに時間は掛からないから、多分。(ええと、と行き先を考え)……偶には、えーと、茶室とかどう?(雅とは程遠いが、お茶菓子目当てに割と顔を出している男だった。部屋でもいいけど、と相手の顔を見返し)
■紀谷嘉邦 > (駆け寄ってくる足音と己を呼ぶ声に首をとめて、声の主を見る。懐っこく声を掛けてくれる様子を見ていると、ふと、相手に右の掌を差し出してみたりして)……お手。(完全なる犬扱いに応じてくれても怒られても、目を細めて僅かに笑い)…問題ない、少し疲れてるくらいだ。さっさと眠たくなったら御免な。
■宇喜多俊介 > (相手が帰ってきたと他の隊士に聞くと、小走りに玄関へと現れ。いつもの事ながら、一瞬誰か迷う相手の出で立ちに視線を一度行きすぎてから戻して、相手へと駆け寄り)嘉さーん! お帰りなさい、今日大丈夫だった?(首を回す仕草に、お疲れ様、と肩など叩こうとして)
ご案内:「屯所―主屋 玄関前庭」に宇喜多俊介さんが現れました。
■紀谷嘉邦 > (町人を装った道中姿で屯所へ戻ってくると、一息ついて顎紐を緩める。門前では新撰組を訊ねてきた町人を装って隊士相手に小芝居などしてから屯所へ入ると、一歩一歩、門から離れるにつれ肩の力が抜けるようだ。笠を頭から外し、軽く首を回して)
ご案内:「屯所―主屋 玄関前庭」に紀谷嘉邦さんが現れました。
ご案内:「屯所―主屋 玄関前庭」から櫻庭芳野さんが去りました。
■櫻庭芳野 > (やがて己を取り囲むように人が集まってきたのだろう。左右両側から抱えられるような感触を感じるが既に己の力ではただ立っている事さえも覚束ない。冷や汗は退く事無く、まるで熱でもあるかのような浅い呼吸だが、もし己を支える隊士たちの誰かが己の頬にでも触れれば。まるで体温が失せたかのようにそこがひやりと冷たくなっているのが判っただろう。時折、失われかける自分の意識を呼び戻す為か繰り返し名を呼ばれるのには顎を引いて頷くのが精一杯。そうして幾人かの手を煩わせて私室まで運び込まれ、用意された布団に横たわった後は直ぐに瞼を落とし。眠るというよりは失神に近い形で意識を手放した)
■櫻庭芳野 > (歯を食い縛り、唇を噛んで時折襲う吐き気を耐える。流石に意識が混濁してきたのか、己の名を呼ぶ声としっかりしろと掛かる声などが嫌に遠くに聞こえてきた。呼吸は貧血時特有の浅く速い、それ。脳裏を過ぎるものを口にしようとして舌をも連れさせては断念する。眉根、眉間が深く寄せられて皺を刻み。力を失っていく腕が身体の傍らに滑るように落ちてゆく。羽織の袂には秋桜の花が収まっているが、それを誰かに告げるだけの気力も無かった)
■櫻庭芳野 > (門扉に立つ夜勤見張り番が己の顔を見て慌てて駆け寄ってくる。意識はまだはっきりしていた。何故か意識だけがはっきりしすぎていて、眩暈の所為でぐちゃぐちゃに溶ける視界と酷い貧血の耳鳴りで吐き気が収まらない。屯所まで漸く辿り着いたという安堵もあってか、門扉についた手が自分を支えきれずに身体が傾くのを飛び込んできた見張り番が慌てて身体全体で支えながら人を呼ぶ声を聞く。支えられても重力に勝てるだけの力が入らない足は情けなく崩れて白砂に膝をつき。やがて門番の声に幾人かの隊士が何事かと走ってくる様子を荒い呼吸を繰り返しながら感じていた)
■櫻庭芳野 > (所謂<草木も眠る丑三つ時>を間近に、深々と宵闇の深まる刻限。それでも己にとっては、勤務を終えた後であればこんな刻限の帰還も別段珍しい事では無い。闇で物取りに出くわしたとて物取りの方が己の面を見て逃げていくし、例え襲ってこようとも己が剣の餌食に成るのは襲ってきた方で悠々と上機嫌で帰る。が。この夜ばかりは話が違った)……────、(足元覚束なく、顔面蒼白で血の気が無い。極度の貧血状態で、この冷えた外気の中、嫌な汗だけが額から顎先へと滴り落ちていく。襲い来る眩暈の中、必死に足を前へと只管に運び。常なら「騒ぎに成らぬよう裏門から」、などと巡る思考も追いつかないのか、表門の木枠に何とか辿り着いて、己が全体重を支えるように片手をついた)
ご案内:「屯所―主屋 玄関前庭」に櫻庭芳野さんが現れました。