
六頭横一列騎乗のまま玄関から裏門まで通り抜けられる広壮な土間。
天井には、黒光りする巨大な梁。
板張りの広間では、囲碁将棋に打ちこむ非番の隊士、月代を反り合う隊士、所狭しと槍の稽古に励む隊士、柿や焼き栗を摘む隊士たちを蹴飛ばしながら市中見廻りに出動する隊士が、三々五々、賑やかに出入りする。
隊提灯置き場、槍掛場、刀置場、鎖帷子置き場が設けられている。
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参加者(0):ROM(1)
Time:01:37:08 更新
ご案内:「屯所―主屋 土間」から樋高惣二郎さんが去りました。
ご案内:「屯所―主屋 土間」から丹村春馬さんが去りました。
■樋高惣二郎 > だから小さいは余計だっつの(ふんと鼻を鳴らしつつも、口が笑みを形作っていれば程度も知れるという態度)それでもアンタは「上のモン」だろう。俺は春馬さんの犬じゃあないが、「丹村副長」は犬を使える。で、犬は「上」に忠実なんだ。……意図を汲んで推し量ってなんて面倒なのは、性分じゃあない。厭う事があるなら言えよと言ってる。そうじゃないなら許容しろよ。俺は「こんなん」だ、"春馬さん"(仕事かどうかで態度は変わる。否、変えている。ただ、彼が公私限らず「丹村春馬」と同時に「副長」として立つのなら、それはそれで良い。そう相対すだけの事だし、という心持。お互い様というのなら、じゃあ「何かあった時は口で言えよ」と念押し一つで)まあ、程々にすりゃあいいよ。小姑するつもりはないし。――暇がありゃあ遊びに行く。じゃあ、オヤスミぃー(休む云々は相手次第。上手くしてくれればいいよと、軽い声で告げた後。背中に投げかけられる声には「あーい」と応じて)
■丹村春馬 > 褒めてるに決まってンだろ、山椒はピリリと辛ぇけど小粒、ってナァ(悲鳴には満足げに目を細めたものの、さらっと言って組んだ腕を袖の中に入れてしまえば、あとは袖を揺らしつつ)そりゃあ俺見てワンって鳴こうが、おめぇは俺の犬じゃあねェからなぁ。尻尾があっていつでも振るのは俺もおめぇも変わるめぇ。お互い様だァ――寝てて許して貰えンならずーっと寝ててぇけど、あんま手ェ抜いちゃあ二度と目覚めねえ方に眠らせられかねねぇかんな。俺と茶ァ飲みたくなったら部屋まで顔出してくれて良ンだぜ(踵を返しがてら、労いの声に片手を振って楽しげに笑って見せると)ちゃんとあったかくして寝ろよ(歩き出したその背に向けて声を放ち、自らは土間を下りて屋外へとふらりと出て行った)
■樋高惣二郎 > (暗に小さいと揶揄られているのに気付けば、上からの力と拮抗するよう見上げて)山椒……、それって一応は褒められてンのねえ――…、痛…ッ、てええ!!春馬さんそれ駄目、マジ痛ぇって勘弁。悪かったってば…!!(流石に顳顬はいけない。直接頭蓋に響く痛みにぎゃっと喚いて、両手でひっぺがすように腕を押し返すのと、彼が自主的に開放するのは同時。痛む顳顬を摩りつつ、見上げた視線は不満もあるが、直ぐに息一つ落としてから)……ったく、アンタは手ばっかり早え。――躾なんて要らんよ。そう命令すりゃあ仕事以外でも「わん」ってえ鳴くさ(声色は揶揄めいても自虐めいてもおらず、さも当然の態度で言ってのける。ただ若干、何かにがっかりしたような様子はあるが。用事があるなら「ああそう」と相槌)調子悪いんなら休んどけよ。アンタは「上のモン」なんだからさ。じゃあ、次は仕事抜きで(「ご苦労さま」と一言。今度こそ引き止められなければ、予定通りに自室に戻るつもりで)
■丹村春馬 > アァ、可愛いね、山椒みたいな部下を持てて俺ァ幸せだと思うね(頭に掛けた手の、縮ませようとする上からの圧力と共に口にする声はとてもしらじらしい。しかし目が合い掛けられた言葉とその表情に、フン、と鼻で笑うと手を、親指と薬指で彼の両方のこめかみを締め上げる手に変えて)癖にたァ何だ、癖にたぁ、このちっちぇー頭躾けなおすぞコラ。どーにも今日は調子が乗らねぇと思った。おめぇに言われる程たぁな。誰かさん達から鬼の霍乱なんてェ言われようだった後だからナァ、本調子じゃねンだろうよ(言い切ってから、ぱ、と手を離して腕組に戻す。どこかから伝え聞いた話交じりに肩をすくめて返し、わざとらしい可愛い物言いには半目を向けておいた。気の毒な隊員がやりとりを気にしながら立ち去るのを見つつ)あぁ、ちぃと用事を思い出した。茶ぁ今度ゆっくり飲もうや、――仕事抜きでなァ
■樋高惣二郎 > 優しくて可愛かろう。これ以上なく……ぅ、春馬さん重い。なんかすっげえ重いんだが(色んな意味で。頭上から「乗せる」と称するには過分な力が加わった手に呻く。背後からは副長の意に応じるべきか否かを愈々答えあぐねている隊士に、周囲から不憫そうな視線が向けられているとか。頭上の手を払う事なくと、見上げる表情は苦笑)…「汲んでくれ」なんざ、今日は随分らしかないなぁ。丹村副長の癖に。…――なら、「"僕"に出来ることなら、茶ァでも何でも付き合わせていただきます」?(こんな感じかい?と、くくと笑って。仕事じゃないならいーよと。傍迷惑を被った部下には、後は良いからと戻って良しと一言)
■丹村春馬 > (足止めに成功したらさっさと手を離したが、言い返される言葉に眉を片方上げて見せて)なぁんか、無理やり言わしたみてぇになってンじゃねえかオイ(優しいかァ?、と彼の背後に立つ隊士へ自分も被せて同意を求め、彼らの隊長の頭に片手を掛けた。がっしと掴まんばかりの気概)ほんっと、おめぇは可愛い部下だなァオイ。言わねぇって分かってて言わそうとしてんだ、酌んでくれよ。せめて茶の一つも呼ばれてくれよ、暇なんだろ、どうせヨォ(最後の方はただ単に暇なら茶でも飲もうというお誘いと化しているが、あくまでも文句の体は崩さない)
■樋高惣二郎 > (逃げる気満々で足早に踏み出した所、それに相反するよう引き戻されれば、重心が崩れて「ぐえ」っと呻き乍、空足を踏む。不承不承な様子で改めて向き直り)「お疲れ様です」――ほら、ちゃあんと労わってる。それに、春馬さんは「此処に立つお仕事」中だろうや?だから邪魔にならんように、こうしてさっさと引っ込もうとしてるんじゃあないか。ほら俺って優しいだろう?(命令ならさて置きと、自主的に仕事せいというならば全力回避する性分。のらりくらりと返しつつ、「なぁ?」と背後へ同意を求める。予想外のタイミングで再び視線を向けられた隊士の動揺は、計り知れない)――それに、俺がそんな殊勝な事言ったら、どうせ熱でもあるのかと云うでしょうアンタ。
■丹村春馬 > (実にしらーっとした目で声を聞き、落ちつかなげに左右を伺う隊員に同情気に笑いそうになるがあくまでも表情は変えない。ただ、そそくさと逃げようとする隊長の後ろ、襟首をむんずと掴まえて)ちょっと待て、ソコは大変ですねご苦労様です、僕も何か出来るこたぁありませんかって続けるトコだろうが。てめーには上のモンを労わるっつー優しさァねえのか、アァ?(言いつける用事も特に無い、強いていえば明日の夜大規模な出入りがあるらしいという事くらいだが、スルーされるのは面白くないという大変に身勝手な理由で絡む副長である)
■樋高惣二郎 > そうそう。非番を有効活用する程度にぁ、"良い身分"。うちからは伍長が出るとは聞いてっし、まあ好い加減何か成果は出るだろうよ。俺一人出なくても。なぁ?(下駄を脱ぎつつ、隣の隊士に鉢を振れば、「ああいえそれは」と副長と隊長の相互視線を行き来させる。そんな様を面白そうに笑いつつ、土間へと上がり。「お仕事」宣言には、ああ面倒くさい感じだこれはと胸中)そりゃあお仕事お疲れ様です。じゃあ俺は非番なんで(「失礼」と片手を上げては、下手な仕事を振られる前にその脇をするりと抜けて母屋へ足を向ける)
■丹村春馬 > (ぼんやりと正門の方を見ていたら掛けられた声。それが二番隊の隊長と分かる所まで近くに来れば、おー、と間延びした返事を返した。腕を組んだまま、屋内へ上がって来るであろう姿を見下ろしながら)オイ樋高ぁ、良い身分じゃあねェの。ちゃんと柏屋ァ行ったかァ?(何処かへ行った帰りであろう彼へ、やっかみ半分難癖半分に言い返す。無論、ただの言いがかりの為声には何の重さも無いが)此処に立つお仕事してンだよ、見て分かれ(常からであろう実にいい加減な物言い)
■樋高惣二郎 > 何だぁ、ありゃあ…(二番隊隊士一人を伴って戻った今時分。昼方の警邏を終えた後の非番なら、成りは私服。借りた隊提灯を連れに持たせた格好で、足は玄関。視線は正門――其処にある搬入された大層な代物へ。夕刻前より外へ出ていたお互いならば、また何か始めるのかと笑い混じりに、「お前なんか知ってるか?」「いいえ」と交わす言葉。その内に賑わう土間へと至れば、数ある顔見知りの中に頭一つ抜きン出た副長殿。おうっとそれに目を留めて)春馬さん。今、戻り?それとも出かい?(私服と見れば、口調は崩した形にて)
ご案内:「屯所―主屋 土間」に樋高惣二郎さんが現れました。
■丹村春馬 > (土間の板間の上がり框に程近い所に立ち、行き交う隊士の報告を聞いては頷いたり指示を出したりとしている。見回りから戻った隊士や柏屋から戻った隊士の報告を逐一聞いているのは、一応諸々の指令が出た直後の為、翌朝の申し送りでより先に情報を得て居たいという殊勝な心がけから。ふと人が途切れ、何とはなしにガトリング銃が引いて来られたらしい正門の方へと顔を向け)……みぶろ、ネェ…(ぽつりと呟く)
ご案内:「屯所―主屋 土間」に丹村春馬さんが現れました。
ご案内:「屯所―主屋 土間」から櫻庭芳野さんが去りました。
■櫻庭芳野 > (上げていた手を下ろし、逆に額を起こすとそのまま奥へと一歩を踏み出す。声を掛ける者があれば穏やかに笑みを向けるいつも通りの表情。御休み、と返しながら私室へと戻っていく)
■櫻庭芳野 > (やがて総ての確認を終えたのか、開いていた帳面を閉じて所定の場所へ戻し。片手を首筋に宛てて軽く頭部を傾けるように、何を見るでもなく視線を斜め下辺りに流し落とす。脳内で巡る思考は様々な物の断片。繋がる事、繋がらぬ事。まだどれもこれも形にはなっていない事が多かった)……、(ふと脳裏を過ぎった考えに無意識に眉根が寄る。そうして自身のその考えを消すかのように軽く首を左右に振って。乱れた前髪を指で掻き上げて流しながら人知れず息を吐き出した)そんな事は、無意味だ。(自分に言い聞かせるように口にする)
■櫻庭芳野 > 眠くなったら少し外に出て深呼吸するといい。すっきりする。(肩を軽く叩いて「しっかりな」と言い置くと、自らの足は各種鍛錬の予定が書き綴られている帳面が積んである一角へと。寝る前に明日の剣稽古の段取りを確認しようと積まれている中から一冊を拾い上げて紙を捲り視線を落とす。指先が記されている墨字を追い、声には出さずとも口許を僅かに動かすようにして記憶と重ね合わせ)
■櫻庭芳野 > (夜番市中見回りを終えた後、帰り道で隊士達に蕎麦を喰わしてやって帰還。御疲れ様です、御馳走様でしたと挨拶をされる度、「御疲れ様、御休み。良く眠れ」と律儀に答えながらゆっくりと歩む。日中は賑やかなこの土間もこの時間には流石に閑散としていて、夜間見張り当番の数名が座っているのみ。何事もないか、と声を掛けつつ彼らの夜勤を労い)
ご案内:「屯所―主屋 土間」に櫻庭芳野さんが現れました。