
北の端に位置する隊士たちの食事処を兼ねた休憩所。
畳敷き五十畳の広間に四畳半の仮眠用小部屋が十ばかり。
勤務を終え食事を取る隊士が時間差で次々と訪れるため、一日中台所から料理が運ばれる。
男所帯のむさ苦しさは極まり、早食いを競う隊士、腕相撲に興じる隊士、足の爪を切る隊士、転寝する隊士、兵法書を読みふける隊士、下手な俳句をひねる隊士。
血気盛んな者が多く、踏んだ蹴ったや、皿の鰯がでかい小さいなど、四六時中口喧嘩や小競り合いのタネは尽きない。
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参加者(0):ROM(1)
Time:01:26:41 更新
ご案内:「屯所―主屋 休憩所」から三波和佐さんが去りました。
■三波和佐 > (全て綺麗に食べ終え、茶も飲み干して、御馳走様と手を合わせる。空になった皿と湯呑みを台所に返した後は、自らの部屋へ)
■三波和佐 > (しっかり食えよ、などと隊士に声を掛けつつ茶で一服。鷹司邸への砲撃を行ったことで戦況に変化が起きるだろうと、明日からの事を考える。ふっと、託された隊服を思えば目が細って)……揚げ出し豆腐に天麩羅、……また、食いたかったな。(呟きはざわめきに紛れて。自らもそれ以上は何を言うでもなく、二個目の握り飯を掴んで口に運び)
■三波和佐 > ――俺も飯がまだなんだ。(斜め向かいの席で、食が進まぬ様子だった隊士が、己が腰を下ろしたのを驚いた様子で見る。慌てて居住まい正そうとするのを、俺が好きで此処に座ったんだから気にするな、飯食え、と制して、梅干の入った握り飯を手掴みで頬張る。塩のきいた、ぎゅっと圧縮された重い握り飯からは、台所を任された隊士見習いらの気合が伝わってくるようだ)ああ、美味い。……(いかにも美味そうに食ってやると、それを見ていた若い隊士が釣られたように、せっせと箸を動かしだした)
■三波和佐 > (――昼夜の別なく行われる戦。非常事態、という事はそれだけ時間問わず出入りする者が多いということで、この休憩所もその例に漏れず。他の隊と入れ替わりで帰ってきた隊士達が休息や食事を求めて、人が途切れる気配は無かった)――食える時に食って、眠れる時に寝ておけよ。戦場で悠長に飯を食ってる暇は無いからなぁ。(一週間になろうとしている烈しい戦に、若い隊士の中には精神的に疲弊している者も多く、神経昂って眠れないとか、飯が喉を通らないとか、そんな事を漏らす者も居た。弱音を吐くなと背を叩く一方で、一人で居ると塞ぎ込んじまうぞと、出来る限り休憩所などに連れ出して飯を食わせ、仮眠室に放り込む。――自らは台所で貰った茶と、握り飯二つほどを乗せた皿を手に、部屋の奥の席に座って)
ご案内:「屯所―主屋 休憩所」に三波和佐さんが現れました。
ご案内:「屯所―主屋 休憩所」から三波和佐さんが去りました。
■三波和佐 > (いつの間にか随分と時間も経っていた。首を軽く回して腰を上げ、空の湯呑みを持ってその場を離れる。途中、台所に寄って茶のお代わりをもう一杯貰うと、そのまま自室へと引き上げていき)
■三波和佐 > (脳裏を過ぎる光景は、「過去」のものと、今の己にとっては「未来」だっただろうものの二種があった。過去と今と未来とを重ね合わせた光景を見るとき、金魚鉢越しに外を見たよう、奇妙に歪んだ遠近感に襲われて、眩暈が起きそうになる)……けったくそ悪いなァ。(呟きは低く漏れて。飲み干した湯呑みを卓上に置き)
■三波和佐 > (近くの隊士が、京から避難しようとする人々の混乱について語っていた。……怯え惑って洛外に逃れようとする人々に、大丈夫だと言う気は起きなかった。寧ろ事態の収拾がつくまで、安全な場所に避難していた方が良いだろうとも思える。何かが起きてからでは遅いのだ)……自由に避難が出来るだけマシ、なのかなァ。(書物に視線を落としたまま思わずごち、茶を啜る。瞼の裏に浮かぶのは洛外に逃れようとする人々と、それを留めようとする武士――時折それに、また違う光景が被さる。何にしても共通しているのは、子供らの不安げな表情)
■三波和佐 > (既に夜更けて遅い時間、三々五々集まって食事や休憩を取っていた隊士らが、ぼちぼち引き上げていく頃合になって、休憩所に顔を出す。台所で頑張って番をしている若いのに淹れて貰った茶を片手に、もう片手に書物を持ち、部屋の隅の方へと腰を下ろす。本来ならば宛がわれた部屋に居れば良いのだろうが、今日起きた暗殺事件のこともあり、どうにもざわめいてしょうがない。近くに居た隊士からの礼に鷹揚な返事をし、熱い茶を一啜り、本をぱらりと開いて視線を落とすが、聴覚は周囲へと向けられている)
ご案内:「屯所―主屋 休憩所」に三波和佐さんが現れました。
ご案内:「屯所―主屋 休憩所」から葛岡馨さんが去りました。
ご案内:「屯所―主屋 休憩所」から櫻庭芳野さんが去りました。
■葛岡馨 > (相手の反応と快諾に、ほわっと微笑み)ありがとうございます。ええ、こちらこそお話したかったので、是非。(話だけじゃなくとも、との言葉にはふふっと笑って「それもありですね」と、満更でもなさげに答え。言葉の端々に感じられる思いやりと配慮に、櫻庭さんは、優しいですね…と呟き)ゆっくりお話出来るの、楽しみにしていますね?(笑顔で言いつつ、続く様に立ち上がり、貧血という相手を労わりながら、その部屋へと送るだろう)
■櫻庭芳野 > いや、それは気にしないでくれ。起きていて平気な程度だからこうしているんだしな。……ン、そうか。それは良かった。明日、改めて昼の予定を見てから連絡させて貰おう。中々葛岡とは顔を合わせないからなァ、機会が有ったらゆっくり話してみたいと思っていた。(それ以外の事も、と聞けば口角上げて、「話だけでなくなってもいいぞ」と戯れを口に)そうか、じゃァ有難く頼むとしよう。但し詫びでは無くて、俺の希望でな。(話が出来たのは嬉しかったのだから、それに詫びなど不要だろうと笑って。よし、と立ち上がると相手が立つのを待ち。それから連れ立って己の部屋へ向かう事だろう)
■葛岡馨 > …あ!すみません…体調がよろしくないのに、お引き止めするような事を…(空になった湯呑を見て取り、申し訳なさげに眉を下げ)…昼間なら、私も空いている日がありますので、是非お話聞かせて下さい。貧血の事も、櫻庭さんさえ宜しければ、それ以外の事も…(なかなかゆっくり話す機会も無い相手ならば、今話していた事は勿論、それ以外の事も話してみたいと思い、こちらこそどうでしょう?と首を傾げて)…ああ、では戻るのであれば、お部屋までお送りさせてください。(長々話してしまったせめてものお詫びにと、見送りを申し出る)
■櫻庭芳野 > (空にした湯呑を脇に寄せて、そう、貧血、と彼の繰り返した言葉に頷く)……話すと長くなる話でなァ、…病み上がりとしてはそろそろ俺も明日に備えて床に入る刻限だ。悪いんだが、日を改めて時間を貰ってもいいか?夜だとちょっと立て込んでるが、昼間なら空く時間も俺の方はある。(どうだろう、と首を傾けて伺いを立てるように聞き)
■葛岡馨 > (怪我をしていないとの話に、一先ず息をつき)……貧血、ですか?(しかし告げられたその症状に疑問を抱く。怪我をしていないのに貧血になる理由…と少し考えたが、全く思いあたらず)…ええと、詳しくは知らないのですけど、何があったのか伺っても…?(昨日まで立てなかった、となれば余程のものだったのだろう。益々理由がわからない。櫻庭さん程の人が、何故?とも呟いて)
■櫻庭芳野 > (湯呑を静かに傾けて中身を空にすると、ふ、と息を短く吐き出す。溜息染みたものではなく、空腹を満たした安堵のそれ。樋高の読んでいる者を聞いたことが無いという彼の言葉に、何を読んでいるんだろうな、と己も気になると同意の頷きを返し)……ああ、俺か。俺はまあ、怪我をした訳ではないしなァ。酷い貧血で参ったが。…もう大分、血の気も戻ってきた感じで漸く食欲も出てきたところだ。何ともない、とは未だ言えないが…───昨日までは立てなかったからな、眩暈が酷くて。
■葛岡馨 > (相手の可笑しげな様子に、ぱちくりと瞬きを数度。しかし言われた内容にはこちらも納得し「確かに」と頷いて)…そうですね、私も樋高さんに中身を伺った事は無いのでちょっと気になります。(自分も機会があれば聞いてみよう…と思いながら、もう一口、と湯呑を持ち上げる)……あ、そう言えば櫻庭さんも…襲われた、と噂で伺いましたけど、大丈夫ですか?(詳しくは知らないが、ここ一週間程で数人が襲われたと言う噂の中に、目の前の人物の話もあった事を思い出し、今更ながら顔色のあまり良く無いのに気がつけば眉を下げて)
■櫻庭芳野 > ああ、成程。そういうことか。でも、時間を掛けて読んだ書物は忘れないだろ。知識に成る。……難しい書物を総て理解できたら、御前、新撰組になんて在籍してないで何処かの先生になれよと言う処だろうが。(可笑しげに肩先揺らがせながら、二口、三口と握り飯を減らしていく)…しかしあれだな。樋高が書物好きとは知らなかった。今度何を読んでいるのか聞いてみよう。(最後の一口にまで減らした握り飯ののこりを、ぽい、と咥内に投げ込む。ゆっくり、じっくり、噛み込んで。そうして飲み込むと湯呑を口元へ持っていく)……ところで、最近この界隈も物騒になってるからなァ。葛岡も気をつけろよ?
■葛岡馨 > (返された言葉に、見られてましたか…と呟きつつ)その一冊が、難し過ぎるので、読むのに時間がかかっているんです。…最も、時間をかけて読んでも全て理解なんて出来ないのですけど……所々、わかる所だけ探して読んでいる…という所でしょうか…(言って、湯呑に口をつけてお茶を一口飲む。意外そうに頷かれる言葉には、まあそう思われるのだろうなと思って、くすりと笑みを漏らす)
■櫻庭芳野 > (傍らに座る姿を眺めつつ己は二つ目の握り飯に手を延ばす。己が見解をやんわりと否定されると、おや?と不思議そうに瞬いて。咀嚼した飯を喉に落し、茶で口内も漱いだ後で)……おかしいな。昨日だか、世話に来てくれた見習い隊士が、御前が見た事もないような本に熱中しているとか聞いたんだが。珍しい書籍を手に入れて読むほどなら、大分読んでるんじゃないかと踏んだんだがそうじゃなかったか。(漬物を楊枝で刺しながら、樋高がねェ、と、少し意外そうにしながら頷いた)
■葛岡馨 > それでは、失礼いたします(前向きな返答が得られた事に笑顔で喜びながら、隣に座る断りを入れて。座布団と湯呑が用意されるのには「あ、ありがとうございます」と礼を言い、叩かれた処に座って湯呑を受け取る)…私は、勉強家などではありませんよ?書物なら、樋高さんの方がよっぽど読んでいらっしゃいますし…(自分の隊の上司を引き合いに出しつつ、書物の話題には、私は最近一冊程しか読んでいませんし…と、相手が言うほどでは無いその実態にどう返して良いのかと、困ったような笑みを浮かべ)
■櫻庭芳野 > 邪魔なものか。ひとりで黙々と食ってるより話しながらの方がいいに決まってるだろう?(隣に座す様子を見ると、座れ座れと座布団を軽く叩いて促す。伏せてある湯呑を手を延ばして取り彼の前へ、そして己が一杯だけ出した茶葉の入っている急須から湯呑に茶を注ぎ込む)…それに勉強家と名高い葛岡になら、面白い話が聞けそうだしな。(最近、何かいい書物はあったか、などと問いながら急須を置いて)
■葛岡馨 > (振り返りこちらを向いた人物が思った通りの人で、間違っていなかった事に内心安堵したのと、返って来た声に笑顔なりつつ)……ええ、部屋に戻るつもりでしたが…お邪魔じゃなければ、お隣よろしいですか?(口ではそう言ったが、お茶くらい、との言葉に此処に居ても良いのだろうと判断し、相手に隣を断られなければ、同じ様に正座で座るだろう)
■櫻庭芳野 > (二つ目の握り飯に手を延ばし掛けたところで背後から声が掛かった。己の名を呼ぶ声に肩越しに振り返ると其処に立つ姿を視界に捉えて誰かを確認し。穏やかに眸を細めて応える)御前もこんな刻限に腹が減った口か。それとも部屋に戻る処、かな。(こんな刻限だから誰かと行き合う事など無いと思っていたと言いながら話し相手が出来た事が嬉しそうに)良かったら座らないか。茶ぐらい、飲んで帰ったっていいだろう。
■葛岡馨 > (私室に戻る際、偶々休憩所の前を通りかかる。もう誰も居ないだろうと思っていた其処から、何やら物音がした様な気がして中を覗き込み、長机の隅に居る人を見つけると、自然と足をそちらに向けて)……櫻庭さん…?(近づきながら、その背格好と髪型からその人物を判断して控え目に声をかける)
■櫻庭芳野 > (きちんと正座し、戴きますと両手を合わせる。そして一度茶で口内を湿らせた後、握り飯を一つ取り上げて口元へ。ゆっくりと時間を掛けて咀嚼し、飲み込む。いい塩梅の塩加減に頷きつつ二口目。時折漬物に楊枝を刺して一緒に口内に放り込み)……京の漬物は本当に美味い。何が違うんだか、……(今夜の漬物は茄子だった。絶妙な漬かり具合に満足しながら一つ目の握り飯を食べ終えると指先についた米粒を歯牙で削ぎ)