
主屋と南棟が囲む中庭。
色鮮やかに紅葉した葉団扇楓、山椒、黒文字、万作、桂、白雲木。更には、榊、山桃、枇杷、木犀など山里の風趣を感じさせる樹木を配した草庵風の庭園。
見事な飛び石の配置、石灯籠、野草、蹲踞の鉢明かりなど興趣を凝らしている。
奥庭の茶室へと細い露地が続く。
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参加者(0):ROM(1)
Time:01:35:06 更新
ご案内:「屯所-南棟中庭」から川上千冬さんが去りました。
■川上千冬 > (眠っている隊士が多いのか、遠く稽古の音も今日は少ない気がする。頭の中は火照っているのに手足の体温は晩秋の風に容赦なく奪い去られ)……(不満げに上半身を起こし、はりみに落ち葉を掃き入れて、箒を肩に担いでゴミ捨て場へと)
■川上千冬 > (散りたての葉を指先でつまんで眺める。たった今枝を離れたばかりのそれは妙に生々しく艶めかしい)―――(一句捻ろうとするが、まとまらない。気持ちが乱れているのに憂鬱に面差しを曇らせ、落ち葉をまとめて縁側へ腰を下ろし、そのままごろりと仰向けに転がる)寝ておかんといけへんのになあ……(今夜の突入隊に抜擢されている。踏み込めば数刻は息つく間もない乱戦になる、突入組は昼のうちに寝ておけと言い渡されたが、どうにも寝つけなくて布団を抜け出してきてしまった。軽く躰を動かしても、眠気も疲れも一向に訪れない)
■川上千冬 > (不意に、茶の濃淡を基調とし、深い葡萄色と千歳緑を配した波が跳ねる。青の色々を揃えた海の波ならぬ、秋色の風が駆け、鮮やかな緋が袂と裾から追い掛ける。後には箒を中段で振り抜いた剣客と、差し出した箒の先に中空で引っかけられた落ちたての紅葉の一葉だけが残った)
■川上千冬 > (すっかり秋も深まって、紅葉も鮮やかに華やぐものの、空は生憎の重く垂れ込めた曇天。引きずられるように胸の内も重く、庭先の落ち葉を掃いていた手を止めて、ため息を一つ)―――は。(肩を揺らし、物憂げに半分伏せた視線を足下へと落とす。足下から先へ先へと。いつから箒を動かし続けていたのだか、さほど広くない中庭は綺麗に掃き清められ、もはや仕事がない)だからと言うて、何するわけでも……(さも途方に暮れたという風情で天を仰いだら、灰色の沈鬱な空に出迎えられてさらに気が滅入った)ひと雨、来るやろか……
ご案内:「屯所-南棟中庭」に川上千冬さんが現れました。