屯所裏庭の井戸の傍。
隊羽織や褌の洗濯に勤しむ隊士の姿が散見される。
青竹の物干し台には、浅葱の地に袖口を白く山形に染め抜いただんだら染めの羽織がはためく。

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Time:01:31:33 更新


ご案内:「屯所―井戸端」から川上千冬さんが去りました。 (11/06-03:01:11)
ご案内:「屯所―井戸端」から櫻庭芳野さんが去りました。 (11/06-02:59:59)
川上千冬 > (何も言わない。沈黙が心地よい)あなたは―――変わらない。(ぽつり、呟くときにだけ、視線を月へと飛ばす。廓の中でも何も話さず、ただ黙って時を過ごした夜があったろうと思い出す)僕は、好いてもおらん方やったら、見もしまへん。(所作を見ていたからこそ、相手が自分を視界から外しているのかと案じていた。すっきりする相手の前、此方は苦渋を含んで面を伏せ)―――そないなこと……お名前に、傷がつきます。(まだ、島原上がりと後ろ指を指す者もある。大切な時期、万が一にも相手に醜聞は立てられないと眉間に皺を寄せるが―――散々逡巡した挙句、こくりと小さくはっきり頷いて)もっとお話ししたいことがある。(差し出される手に酷く戸惑い困惑するが、深夜、人目がないのを確かめて、それでも抱えるたらいの翳に隠し、指先だけを触れさせて、幹部と隊士の分かれ目まで。曲がり角で隊士に顔へと立ち戻り、きちんと一礼をして自分の部屋へ戻って行く) (11/06-02:56:54)
櫻庭芳野 > (無言のままで互いに視線を交わすだけで、そこに何かが通った気がした。以前の己と同じような感覚を抱えて今、意識の波に揺さぶられている彼。育って来た境遇など誰一人として同じものなどは居やしないが、士道というものの半ばで共感する意識には余計な言葉は不要なのかも知れなかった。真直ぐに逸らされぬ視線が心地良い。己もそれから逃げる事はせずに)ああ、…───そうだったか。それは要らぬ事を案じさせていたなァ。軽蔑なんてする訳が無い。俺は軽蔑してる相手を抱く趣味は無いからな。もし御前が嫌じゃ無かったら、…その内また、部屋に来い。(此処は廓ではないから後は彼の意思だ。ああ、言いたいこと言って本当にすっきりしたとばかりに肩で一つ息を吐いた)……ン、そうか。皺にならない内に干した方がいいな。…──俺も良かったよ、今夜、此処に居たのが千冬で。(言うと、さて、と母屋の方を見遣り。其処まで一緒に行くかと、片手を伸ばす。以前、寒い時には良く繋いでいた手を。己から取ることも出来たけれどもそれはせずに、触れる事を彼が避けるようならば無理強いはせずに退く。私室への曲がり角につくまでは他愛も無い事を話しながら歩いたことだろう) (11/06-02:45:06)
川上千冬 > ―――……(暫く、無言で見つめる相手の貌)……(口を開こうとして、噤む。涼しげな静寂の貌中に潜む多くのものを、口に出すのは憚られた。数刻前まさに、狂気と正気の、恐怖と陶酔の、そして生と死の、崖っぷちを歩いてきたあの危うさを思い起こして身震いひとつ)ええ、頼りにしとりますさかい、隊長は僕ら隊士を存分に使ぉてください。追い抜ける日が来る気ィなんてしませんけど。(軽い声を立てて笑い返し、呼気を収めると、少しだけ上にある相手のかんばせを真っ直ぐに見上げる。遊里で逢っていた頃は正面から顔を合わせずに、斜に視線を送るだけだったのが、今は)へえ。もう、優しいのも辛いのも、嘘は嫌どす。―――僕も、安心しました。こっちに飛び込んできてから、櫻庭はん、ほとんど声をかけてくらはるどころか、目ェも合わせてくれへんかったでしょう。僕の方こそ、軽蔑されとるんやと思うとりました。(あっと声を上げ、止まっていた手を動かし始める―――が、長話していたためか、既に生乾きとなっており。そのまま袖畳みにして、水を捨てたたらいに入れて)へえ、おおきに、ありがとさんどす。せやけど、もう大体落ちとります。このまんま干せば大丈夫みたい。(濡れた足を手拭いで拭き、洗濯ものを入れたたらいを抱え上げ)今晩は、お話できてよかった。胸のつかえが下りました。 (11/06-02:28:29)
櫻庭芳野 > (多かれ少なかれ、誰でも同じ道を通るのではないか、と思う。中には生れ落ちたその時から決められていたように何の葛藤も無く剣を振ってここまで来た者もいるのだろうが、少なくとも己はそうでは無い。初めて真剣を振った時、初めて人を斬った時、初めて血を浴びた時、…その時々の煩悶と葛藤と、そして紛れも無い恍惚。自分は狂っているのではないか、そんな事を考えた日々。それらがあったからこそ今の自分が居ると)……ああ。いつでも千冬の前に居られるよう、俺は俺で精進しよう。(追い抜かされては溜まらない、と、肩を揺らして笑う。が、続いて聞こえた言葉にその笑いを収めると、静かに彼の表情を見遣るままで)…───そう、か。あの言葉が嘘ではないと言ってくれるなら、嬉しい。……良かったよ、安心した。嫌悪されているのかも知れないと思っていたから。(己は島原へあれだけ通っていても、誰彼とも無く手を付けて遊んでいる訳では無い。気に入って、幾度も己の部屋に呼んだ相手であったからこそ、本当の処が如何なのか気になっていたのだと伝われば幸いだった)……さて、すっきりしたところで手伝ってやろう。さっさとしないと本当に風邪を引く。 (11/06-02:07:10)
川上千冬 > (相手の口調から、恐らくは彼もかつて、今の自分のような想いをしたのだろうと知る。この、何と表現していいか分からない、もどかしいような、叫び出したいような、まさに筆舌に尽くしがたいこの状態を恐らくは理解する人がいるということに気持ちを強くし)おおきに、ありがとさんどす。より一層、精進努力致します。(深々と頭を下げるが、続く言葉に少しだけ、虚をつかれた様子で顔を上げ―――微笑う)そないなこと、言わんでください。謝らんといてください。そりゃあ、お仕事に虚しさは感じとりました。ここで終わりとうないと思うてました。廓の暮らしは皆嘘やけど、櫻庭はんが来はったときの、ずっと待ってました―――て、あの言葉だけは嘘やあらしまへん。“志”を持って、身一つで戦ぅとる―――そないな方に通っていただけたんを、僕は秘かに誇りにしとりました。(淡々としたように聞こえる相手の言葉ではあるが、そこに細やかな情を秘めることを、己は知っている筈だと思う) (11/06-01:44:40)
櫻庭芳野 > (まあ、気持ちは解る、と。何人も人を斬って、血を浴びて、神経が昂り過ぎて振り切れる。意識が追いついていけなくて外界と切り離されたような感覚に陥るのは、今では制御できるようになったとは言え、以前なら己にも覚えはあるのだ。洗練された、という形容に目元細めて)…泥臭い、と言うのかどうかわからんが、御前の動きは速いし悪くない。コツさえ掴めばすぐだろうよ。…────御前には、悪いことしたなァ、と。ずっと思っていた。(向こうで、と口にした瞬間の彼の手元の引き攣りを見逃さず、だが指摘もせずに、ただ静かにそんな風に言い継ぎ)……飛び出して此処に駆け込むほど、嫌だったとは気付いてなかった。何度も部屋に連れ込んだしなァ。……御前ほどの剣の腕があればそれも当然か。あそこに居たのは何か理由あっての事だったんだろうが、……謝るような事でも無いとは思うんだが。(それでも何と無く、一度、悪かったと伝えたいとずっと思ってたと) (11/06-01:25:23)
川上千冬 > へえ、頭が冷えました。失礼しました、ぼんやりしとって。(口調はのんびりとしているが、気が昂ぶっていたのは動きの鋭さから察せられるか。気恥ずかしげに頭をかき。照れを隠すように水から着物を引き上げて、軽く絞って皺を伸ばす。慣れた手つき)僕はどうにも太刀捌きが泥臭いさかい、気がつくと血まみれなんですよねえ。櫻庭はんみたいに、洗練された剣が使えるようになるんはいつのことやら……(洗濯ものを叩いていた手が一瞬、神経質な震えを帯びて止まるが、すぐに戻り)―――……へえ。こっち来はってすぐ、やったんでしたっけ?(浪士隊が来た頃は、そこそこのところの張見世で、客の袖を引いていた。もしかしたら相手の袖も) (11/06-01:08:28)
櫻庭芳野 > (驚かせぬようにとした事が結局驚かせてしまったようだ。派手に身を起こし無い刀を掴み取ろうとする様子に、俺だ、とか何とか声を掛ける。漸く意識と身体が合致したのか浮遊していた魂が戻ったのか、ゆっくりと此方を見遣る彼の様子に「落ち着いたか」と小さく肩先揺らがせながら井戸前まで距離を削り)…いい心掛けだな。その後は見習いに任すとしても、あいつらもだいぶ楽になるだろうよ。…後は、早く血飛沫を浴び難い角度を覚える事だな。(立ち上がる彼の姿を改めて見遣る。池田屋では奮起していたのを自分も見掛けていた。1年ちょっとですっかり新選組隊士らしくなった彼に眸を細めて)……御前が此処に居るのが、いまだに時折不思議に思う。いや、此処が似合わないと言ってるんじゃない、誤解するなよ。ただ、俺の場合、…初めて逢ったのが向こうだったからなァ。 (11/06-00:52:56)
川上千冬 > (意識はあるが、外界の認識はかなり怪しい。人の気配がするなとは思っていたが、その意味が全く脳に届いておらず)―――ッ!!(壁を叩いた音で我に返り、瞬時、息を呑んでばね仕掛けのように身が動く。一瞬で膝立ちになり、左手は鯉口を切っている―――…そこに刀はないが。あ、と間抜けな声を出して己の腰を見てから、隊長の顔へと視線を戻して、照れ笑い)あ……櫻庭はん。お帰りなさいまし。へえ、血みどろになってもうたもんで、血ィは時間経つと落ちにくいさかい、水洗いだけでもと思うて。(洗濯と池田屋と、両方に肯定の意味で首を縦に振りながら、井戸に手をかけて立ち上がり) (11/06-00:40:39)
櫻庭芳野 > (外より戻り己が私室に帰ろうとした足が人の気配に立ち止る。曲がれば水場の軒先から、つい、と顔を覗かせ井戸を見遣ると何やら両足投げ出して魂飛ばしてる風な姿が視界に入り)……何だ、千冬。こんなところでぼんやり座ってたら濡れて風邪引くぞ。(驚かせぬよう、一度壁をコンコンと拳で叩いて己の存在を知らせてから。声を掛けつつ歩み寄っていく)…こんな時間に洗濯か。(覗き込みながら血の付いた隊服を見て。池田屋か、と口にする) (11/06-00:28:38)
ご案内:「屯所―井戸端」に櫻庭芳野さんが現れました。 (11/06-00:18:31)
川上千冬 > (今夜も洗濯中。普通は隊士見習いがまとめて洗ってくれるわけだが、それを外して汚してしまったものは多分自己責任。血はついてすぐなら水に浸せば割と簡単に落ちるので、その辺りはまめな男、すぐに水場に持って行く。自分の高揚感を冷ます目的もあり)―――はあ。(水を張ったたらいに長着と隊服を漬けると、井戸に背を預けてべったり地面に座り込む。ひんやりと這い上がってくる井戸と地面の冷たさが心地よい。人斬りし後、躰は虚脱状態にあるが、精神は酷い高揚状態にあるという厄介な火照りを、夜の冷気に打たせて鎮め) (11/05-23:47:05)
ご案内:「屯所―井戸端」に川上千冬さんが現れました。 (11/05-23:37:54)
ご案内:「屯所―井戸端」から川上千冬さんが去りました。 (11/04-23:23:44)
川上千冬 > (盥に洗濯ものを入れ、母屋へと戻って行く) (11/04-23:23:42)
川上千冬 > 惚れて通えば 千里も一里 逢えずに帰れば また千里♪ 逢えぬあなたに うらみのひとつも 逢えぬんだから 言えやせん♪ 五ぉ七 五おの 刃の後先 あなたは“しち”の さらに先♪(自作の都都逸を口ずさみながら脱水を終え、冷え切った足を掛けてあった手拭いで拭い) (11/04-23:12:46)
川上千冬 > (足で盥を傾けひっくり返して水を捨て、布地を叩いて水気を飛ばし、軽く畳んで盥に乗せ、下駄を脱いで。盥の上で踏み脱水。不安定な躰を、釣瓶を支える柱に手をついて支え) (11/04-22:51:18)
川上千冬 > (一通り血の抜けた隊服を目の前にかざし、表裏を調べてから、長着の洗濯に取りかかる。こちらは血が目立たぬ細かい縞地に、裾回しの八掛は深い蘇芳、適当に済ませても分かりはしないと一通り大きな汚れだけ抜いて、水から上げ)人を動かしていた大事な液体も、躰から出ればただの染み、か―――(一人ごちて腰を伸ばし) (11/04-22:44:09)
川上千冬 > (井戸端にて、盥に水を張り血まみれに、否、血染めにしてしまった隊服と長着を洗濯中。白い部分が黄ばまぬよう、まずは浅葱の隊服を。長着の方は一旦水に漬けた後は井戸のふちにかけて置いてある。気に入りの茶縞だが、赤がやや入る沈んだ色合いの縞だけに、血の染みは目立たない。何度か水を替えながら、局長が選んだ浅葱を汚さぬよう、洗濯に勤しみ) (11/04-22:26:03)
ご案内:「屯所―井戸端」に川上千冬さんが現れました。 (11/04-22:22:50)