壬生周辺を流して歩く屋台のおでん屋。
江戸育ちには辛味が物足りないが、甘味の効いた薄醤油仕立ての旨い京おでんを出し、往来まで匂いが漂う。
具は、蛸、海老芋、丸大根、生湯葉、飛龍頭、こんにゃく、豆腐など。

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Time:01:41:50 更新


ご案内:「おでん屋台」から三波和佐さんが去りました。 (11/21-00:31:26)
三波和佐 > (後は海老芋とこんにゃくを頂いて、酒は銚子に二本ほど。腹の底からすっかり温まり、足元を通る冬の風が心地好いほど。ごちそうさま、と大目に代金支払うと、何を感じたのか、親父は「また来てくださいよ」と、己が何を言うよりも先んじて、笑みの奥に何処か心配げな色秘めて告げてきた)……ああ、また来るよ。(普段と何も変わらない調子で笑みを返し、ひらひらと手を振って暖簾の外に出れば、冬の冴え冴えとした夜空が天を覆っていた。また呑んできたでしょうって怒られるかなァ、などと一人ごちて、ほろ酔いと言うには確りとした足取りのまま屯所へと帰ってゆき) (11/21-00:31:05)
三波和佐 > (食べ進める間も、親父との世間話はぽつぽつと続く。最近は治安が悪くなったとか、妙な化け物騒動が起きていたとか、世の中の情勢だとか―― 接客業というものは時に驚くほど情報に精通しているものだと、親父と話すたびに感心する。何という事は無い世間話でも、ふっと真理を衝かれたりするのだった)…ああ、…戦をする為の旗印や、担ぐ為の神輿を欲しがってるところも多いって、そういうのも有るかもなぁ。大人同士で旗やら神輿やらになるのは好きにすりゃあ良いが、自分の意思もろくに通せない押さない子供を使うのは、俺はどうも……あちっ(東ではがんもどきと呼ばれる飛龍頭を割って口に運べば、その柔らかな生地に一杯に含んでいたつゆが熱く、思わず悲鳴を上げた。銀杏が龍の目、百合根が龍の鱗を表しているから飛龍頭なのだと、そんな話を聞いたのは何時のことだったか。今度はふうふうと注意深く吹いて冷ましてから口に運び、豆腐由来の甘みと含んだ具の旨みに舌鼓を打ち) (11/20-23:49:49)
三波和佐 > (醤油味が美味い江戸の味付けに対し、京は出汁味が基本。見た目からして「これは味がついているのか」と最初は疑ったものだった、が、今はその上方の味付けがとても気に入りで、特にこの屋台のおでんは絶品だった。柔らかく煮えた蛸の足を齧り、その歯応えと旨みに唸らされる)ちょっと前に大阪の道頓堀まで出た時に、名物だっていう関東炊と蛸の甘露煮を食って、それも美味かったんだが、やっぱり親父さんのおでんが一番だなあ。……この話、前にもしたっけ。(出汁の染みた丸大根を箸の先で割って口に運ぶ。あちち、とその熱さに少し怯みつつも、吹いて冷ましては口に運ぶのを止められない。出汁の色が芯まで染みていながら透明感の残る大根は、甘み優しく腹に温かく、この寒さを忘れさせるには最適の具だった) (11/20-23:14:49)
三波和佐 > (屯所からそう離れていない通りの一角、おでん屋台の暖簾の下で、親父相手に一杯やっている男が居る。今日も寒いなァ、なんて言いながら熱めの燗を一杯、銚子から猪口に手酌で注ぎ)最近はどうだい、景気は。……そうかい、これから益々寒くなるし夜も長くなるしさ、商売繁盛だなぁ。なに、知ってるんだぜ、うちの奴等も非番の時なんざ、ちょいちょい「外で異変がないか見てくる」なんつって、親父さんの屋台やら夜泣き蕎麦やらで夜食食ってるんだろう。(きゅっと猪口をあおりながらの話は戯言の域を出ず、いやいや、などと笑う親父と一緒に肩を揺らして。あれとこれと、と選んだ具を厚手の皿に盛ってもらえば、しめしめ、といった具合に両手をすり合わせた。ほわりと湯気が上がる皿には、蛸と丸大根、飛龍頭。何はなくともこの三つは外せないと、早速箸を取って、頂きますと) (11/20-22:54:56)
ご案内:「おでん屋台」に三波和佐さんが現れました。 (11/20-22:45:54)