
雅やかにして艶めいた情緒を醸す遊郭大門界隈。
島原の客には、公家や幕臣や諸藩士が多く、島原の太夫(花魁の上位)は正五位の官位を持ち帝の謁見を許可された大名に匹敵する身分であった。
倒幕派・佐幕派を問わず、通い詰める志士が多く、新選組も月に一度は全隊士の大宴会が局長の号令で茶屋で行われている。
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十一月十一日 未明に起きる事件
島原近くの路地。
酔っ払いがいい気分で家路を歩いていると、急に鉄臭い風が吹いてきた。
不思議に思った彼が酔っ払い特有の大胆さで風上に向かうと、路地の暗がりに、丸めたボロ布が捨ててあるのが見えた。
どうやら臭いの原因はこの布のようだ。
手にした提灯を近づけそれを覗き込んだ彼は、次の瞬間には酔いも忘れて悲鳴を上げた。
ボロ布に見えたのは、激しく損傷した人間の死体だった。
朝になり、身元を検められた死体は所持品から長州藩出身の浪人と判明した。
死体の損傷が激しかった為に検死は難航したが、背に斬りつけられた形跡があり、これが死因と断定された。
死体の損壊も野犬や烏によるものと結論付けられ、毎日のように起きる刃傷沙汰のひとつとして事件は処理された。
<推理ゲーム投下>
島原遊郭近くで起きたこの事件は、今後起きるであろう連続怪奇事件の第一弾です。
謎を解き、事件を食い止めてください。
事件を調べるロールを廻しダイス1d6を振ってください。
『1』を出した方全員に、ゲームヒントを私書箱宛てにお送りします。
期間:11/10 22:00~11/11 22:00
参加資格:全PC
11/11 22:00 終了
●この部屋には固定パスワードが設定されています。
参加者(0):ROM(1)
Time:01:47:28 更新
ご案内:「島原遊郭界隈」から藤堂幸之助さんが去りました。
■藤堂幸之助 > (捕まえたした名たら気も噂以上の事は何も知らず少し申し訳なさそうにしている)――あ、気にしないで。また、遼さん探すときとかで手伝ってくれたら、それで。(笑いながら、礼代わりにお菓子を一つ手渡して軽く手を振って別れ、屯所へとまた戻っていく)
■藤堂幸之助 > (自由時間かつ、約束の刻限までの合間を縫って島原界隈へと単身足を向ける。この辺りは長門さんが連れてきてくれる以外、副長がらみでないとあまり来ないため一人で、というのは珍しい光景かもしれない。そして、通りかかった馴染みの下働きの人を捕まえて)あ…ごめんごめん。ちょっといい?(そして、雑談に紛れながら噂話の一つとして事件の事を尋ねる) 1d6→2
ご案内:「島原遊郭界隈」に藤堂幸之助さんが現れました。
ご案内:「島原遊郭界隈」から葛岡馨さんが去りました。
■葛岡馨 > (それなら実は…と同じ様に小声で言葉が返されるのに、何事も無い様な顔で相槌をし)…いえ、お引き止めしてすみません。お話聞かせていただいて、ありがとうございました。(にっこりと笑顔で返し、そのまま屯所へと戻るだろう)
■葛岡馨 > (夕食後の自由時間、島原界隈で起こったという事件がどうも気になり一人で訪れる。丁度通りかかった、迷いの無い歩き方をしているこの界隈に慣れていそうな男に、人の良い笑顔で)──あの、すみません。ちょっとだけお伺いしたい事があるんですけど…(声をかけ、その後は小声で事件の事を尋ねて) 1d6→1
ご案内:「島原遊郭界隈」に葛岡馨さんが現れました。
ご案内:「島原遊郭界隈」から櫻庭芳野さんが去りました。
櫻庭芳野 > (耳元に余り大きな声では言えないという注釈つきで何事かが囁かれる。傍から見れば睦言でも言い合って居るようにしか見えないが、次第に己の表情は引き締められていき)…───ありがとな、助かったぜ。(するりと腕を解いて屯所の方へ。きっとまた来ておくれやす、と背に聞こえた声に肩越しに笑みを返してから。足早に壬生方面へと)
櫻庭芳野 > (本日は勝手知ったる島原界隈、馴染みの顔も多いだろうとの事で隊士は連れずに一人だった。足を踏み入れて暫くすると思った通りに覚えのある顔が「櫻庭様ァ、近頃こちらに御渡りがのうて心配しとりました」とか何とか声が掛かる。が、遊女はひとりも来ない。島原で己の袖を引くのはすべて男だ。忙しくてな、と、その内のひとりを方から抱き寄せまるで秘事を囁いているかのような表情で聞く。最近この界隈で聞くようになった話だがなァ、と) 1d6→1
ご案内:「島原遊郭界隈」に櫻庭芳野さんが現れました。
ご案内:「島原遊郭界隈」から門脇泉助さんが去りました。
■門脇泉助 > (馴染みの見世では何も収穫が得られなかった。そのまましばらく聞き込みをして昼飯でも食べて屯所へと戻って行き)
■門脇泉助 > (昼間になってから、十番隊の隊員を四~五人連れて遊郭界隈に出向いてくる。聞き込みをしろと命令して、己は馴染みの見世へ顔を出して)――昨夜のアレだけどよ……、(楼主にだけ聞こえるような音量で事件の仔細でも訊ねて) 1d6→2
ご案内:「島原遊郭界隈」に門脇泉助さんが現れました。
ご案内:「島原遊郭界隈」から宇喜多俊介さんが去りました。
■宇喜多俊介 > (それがこの先、続く怪奇の始まりとは知らずに、不審な死体とやらを改めに行き)
■宇喜多俊介 > (未明の事件を受けて、丁度宿直をしていた隊士達と共に駆り出されて現場へ急ぎ) 1d6→4
ご案内:「島原遊郭界隈」に宇喜多俊介さんが現れました。
ご案内:「島原遊郭界隈」から石田遼太郎さんが去りました。
■石田遼太郎 > 親父、(店主を呼ぶと、代金は先ほどの口止め料込み、で多めに支払い。少し肌寒くなってきたなと、背に羽織った着物を掻き寄せて、暮れ行く道を、足早に歩き去って行った)
■石田遼太郎 > (そろそろ、島原提灯にぽつぽつと火が灯り始める。稼ぎ時だなと。食べ終えた禿たちが、ごちそうさん、と立ち遊郭へと帰って行く背をを見送りながら)また後でな……なんてな、今日はちょいと野暮用。(胸元に入れた紙切れの着物の上から軽く叩き。自分が行く気満々の様子で。帳が落ちてきそうな夕刻の、今日は薄曇りの空を見上げて)今夜は雨かね。(明日の朝には晴れれば良いと、薄闇の空を見上げる)
■石田遼太郎 > (え、お千代ちゃんを?とただでさえ大きな目を、更にまん丸にして自分を見た)そうそう、お千代ちゃん。聞くに中々の小町みてぇじゃねぇか。(そう言うと、不貞腐れたような顔になる禿の手を取って、その手の甲を撫でながら)そんな剥れんじゃねぇよ、俺じゃねぇよ、うちの若けぇ者にちょいと紹介してやりてぇと思っただけさ。(それなら、と。店主に筆と紙を借りて、千代ちゃんへの手紙を書いてもらう、いわゆる紹介状のようなもの。それを折り畳んで胸元に仕舞い)ありがとうよ、金魚ちゃん。ここだけの話だがよ、俺は金魚ちゃんは桐島より美人の太夫になると踏んでるんだ。(桐島には内緒な、と耳打ちすれば、もうひとりの禿のご機嫌を損なう。いやいや、お前もと八方美人ぶりを発揮。隊内でまず見せることの無い顔だ)
■石田遼太郎 > (やがて、茶と餡餅、みたらしが運ばれて来たが。餡餅もおいしそうと見る目で分かったその前に、これも食えとばかりに餡餅もその若い禿の前に差し出してやりながら)…それで、その池田屋のお千代ちゃんと、金魚ちゃんが同郷だってぇのかい?(そうそう、と噂話が大好きな女たちは、二人寄れば聴くまでも無く色々話してくれた。最近、田舎者の浪人が出入りしてて、入ったきり出てこないだの、不気味だとか、島原にも遊びに来た者も居たが野暮だったとか、ひそひそ密会している、等と話してくれる)…そいつぁ、不気味だぁな。それで、ちょいと頼みがあるんだがな。
■石田遼太郎 > (まだ歳若い禿を二人連れて、島原にある茶店、赤い毛氈が掛けられた縁台が店の前に出されていたそこへ腰をかけると)餡餅と…おめぇらは何が良い?(みたらし、と声を上げるそれ、二つと茶店の主人に伝える)
ご案内:「島原遊郭界隈」に石田遼太郎さんが現れました。
ご案内:「島原遊郭界隈」から三波和佐さんが去りました。
ご案内:「島原遊郭界隈」から紀谷嘉邦さんが去りました。
■紀谷嘉邦 > (平素から愛想が悪いという訳では無いと思うのだが、今のように笑みを振り撒くことは皆無に等しい。解放された手をそそくさと引っ込めていたが、今度は手拭いを持つ手を掴まれて驚く、という一連の動作も、どこかおどおどした銚子で)いやあ、困りましたね…。……ええと、では、少しだけ。(あくまで『押し切られた』形をとって、肩を並べて旅籠へ向かう。歩む仕草はどこまでも行儀良く)